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創業時のエピソード。歴史を振り返り、これから先へ。

藹藹会の創業時はどんな感じだったのでしょうか?

樋口さん:どんな感じと言われれば、昔は若い職員ばかりでした。かなりフレッシュな感じの施設でしたよ。

小松崎さん:そうですね。だって私も含め20代でした。当時は、ユニットケアもしましたが、今思えば懐かしいです。

摺木さん:ユニットA,B,Cといった3ユニットで分けてました。1階のAユニットが自立組、Bが中間でと試行錯誤しながらの運営でした。とにかくわからないことだらけ。食事のことで言うと、味噌汁は温かいものを出さないといけないからと思い、私たちで毎日味噌汁を作っていた時期もありました。

小松崎さん:味噌汁は職員が毎日作って、具はどうしようかとか毎日笑いながら話していましたね。創業時、ご飯だけは利用者さんに温かいものを食べてもらおうと思い、このラウンジで作りました。

樋口さん:他にも夏は、鹿沼の花火が見えるので、利用者職員みんな屋上に連れてビアガーデンとかもやりましたね。

摺木さん:今じゃ考えられませんが、当時通所サービスは別の部署として運営をしていました。今は通所や入所支援も一緒ですけどね。色々と思い出すと懐かしいですね。

樋口さん: 18時~19時ぐらいからご飯を食べた後、利用者さんにも気持ち良くなってもらいたいといった想いで入浴を試してみました。みんな夕飯食べた後に入浴すると思いますし、夜寝る前に利用者さんのことをお風呂入れてみてはといった想いで希望をとってやってみました。

小松崎さん:何もかもフレッシュでした。多分何もかもが受け入れてできるような時代でしたが、夕食後のお風呂は人気がなかったですね(笑)

摺木さん:結構新しい企画は不発に終わりましたね(笑)

樋口さん: あとは陶芸もやりましたね。夜は火の晩もしますし、3日間ぐらい順番を決めて当番制を行いました。ご飯係、理事長係などと本当に懐かしいですね。そう思うともう20年前です。

小松崎さん:今思うと立ち上げの団結力は、凄かったです。右向けと言えば右に向いた感じで。そういったエネルギーはやはり必要ですし、また樋口さんのエネルギーが、これまたすごいわけですよ。

樋口さん:私たち介護の経験では素人。偶然オープニングメンバーでは介護の経験が3人とも前職の経験してきたのが老人施設でした。特別養護老人ホームから来られた経験者でした。

小松崎さん:他の方は、未経験者の新卒、経験者3人のアドバイスを聞きながら、試行錯誤の毎日でした。オープニング当時の利用者さんは5人でしたが、オープニング2ヶ月で入所者定員40人集まってしまい、てんやわんやでした(笑)

摺木さん:そうでしたね。利用者さんに喜んでもらうために旅行にまず行きましたね。ディズニーランドも行きましたね。

小松崎さん:オープンしてすぐに、今の放課後等デイサービスの先駆けとしてサマースクールを始めました。夏休みに障害のあるお子さんをお預かりしました。どんなプログラムを組まないといけないか等を考えました。キャンプ、ディズニーランドにも連れていきました。

樋口さん:こう考えると、良いところ、残すべきところは残しています。今も変わらないところは変わらず20年間事業として行っていると思います。

創業メンバー皆さんは、これまでたくさんの立場や役割を経験されていると思います。率直にどうでしたか?

摺木さん:私の話を少しすると、実は私はオープンしてから3年後に藹藹会を一度退職しました。退職後は、訪問介護等や居宅介護支援、そして福祉用具などを行っている会社に転職し、訪問介護の事務として勤めていました。

小松崎さん:そうだったね。でも何で戻ってきたの?

摺木さん:当時樋口さんから「戻ってきなよ」と連絡を何度かいただいていました。その連絡の中で「1回施設に来ちゃいなよ!」といった感じで本当に藹藹会に行きました。到着すると、ちょうど理事長もいらっしゃいました。樋口さんが「来週から摺木が戻ってくるんです」って勝手に言われて。

小松崎さん:樋口さん、すごいですね。

摺木さん:理事長も「何も考えずに戻ってくれば良い」と言ってくれ、藹藹会にすぐ復帰しました。その時何か縁を感じました。藹藹会の魅力は、戻れる雰囲気もありますが、やっぱり職員一人ひとりが本当に良い人ばかりです。今回は、樋口さんから連絡をもらって、藹藹会に戻りました。一緒にまたお仕事したいなという思いが今も繋がれている20年ちょっとだと感じています。戻っても大丈夫だと思え、困ったら藹藹会の職員は誰かが助けてくれる、そんなことを私は今でも思っています。

小松崎さん:そうですね。多くの人に助けてくれたのを私も思い出します。私が出産し、戻ってきてもその戻りやすい環境、職場は今でも変わらないです。

樋口さん:それはきっとその立ち上げの歴史があるからだと思います。みんなで苦労し、いろんな話や意見でぶつかります。私たちは経験がないからあれもこれもしたい、といった討論を2人としてきました。だからこそ、その仲間だから何か戻りやすい、それが今ある働きやすい雰囲気に繋がるのではないでしょうか。

これから働きたい人に藹藹会やEducarealize Groupの雰囲気をどのように説明していきますか?

樋口さん:藹藹会は、やはり雰囲気を重要視しています。柔らかい眼差しに包まれるコミュニティという言葉は現在私たちのグループで浸透されてますが、私は利用者さんだけじゃなくて、職員もその雰囲気に包み込もうと意識しています。他の業種から来る人、若い人もどんどん来てもらい、藹藹会の雰囲気にどっぷりとハマってほしいと思っています。

小松崎さん:ここ最近ホームページや施設の情報を見てくれる人が多いです。楽しそうな雰囲気は発信できています。これらを見て、働いてみたいなと思い、面接に来る人が多いです。だから自衛隊組もそうかもしれませんが、藹藹会に来ると社会に貢献してきた人たちがまたこういった福祉の現場で違う楽しさを知り、違いを見つけています。みんな大人だし、お互い様ではないですが、「なんか良い雰囲気だね」と職員皆が言える職場に私たちは今後もしていきたいです。

樋口さん:締めるとこは締めるけどね。

摺木さん:なんか2人にほとんど言われちゃったような気がしますが、でも本当に良い意味で助け合えるというか仕事もそうですが、困っていればすぐに駆けつけてくれます。藹藹会だけではなく、グループ全体で持てていることが魅力です。本当に介護や福祉の初心者が入職してきても、1から丁寧に教え一人前にさせる雰囲気をまず持っています。仕事だけじゃなくてプライベートで何が困っていれば、「お互い様」ですし、その雰囲気が今も創業時も受け継がれているのは魅力ですよね。

樋口さん:それこそ私はさっき言いました「お互い様」という言葉を一番大切にしています。やっぱり1人で仕事はできません。色んな人と連携し、仕事をしますので助け合いながら「お互い様だから」という気持ちで仕事をしないと上手くいきません。私たちのサービスは利用者さんが寝る時間も含め、24時間利用者さんと接します。しかし、毎日24時間の中で職員は違います。

小松崎さん:私は藹藹会も好きだし、この仕事が好きです。創業時の話をすると今のポコアポコですけど、当時のサマースクールの立ち上げの機会をいただきました。それから約20年経って昨年10月からまたここに戻れたこと、なかなかできない経験ですし、やっぱり魅力です。

障害のある子供たちを支援する形になり、そこから20年続いてるわけです。そこにまた自分が携われることが本当に嬉しいです。私自身子育てをする前、子供たちをお預かり、自分たちでお風呂や夕方も運転者もいないので自分たちで運転してご自宅まで送迎する。それが20年経ち、子育ての経験をしたことで親目線を知り、ポコアポコに戻ると、見方が全然違います。そして自分自身が立ち上げから今まで携わっていられる仕事が不思議ですが、楽しくてしょうがないんですよね。

摺木さん:ただ単に仕事しているのではなく、藹藹会として、グループとして職員一人一人の素材や長所を生かそうとしてくれます。パソコンができる人はそれを活かす、活動が好きならその活動の場で職員を活かす。何かしら伸びしろを見つけ、活躍の場を作ってくれます。今後も一人ひとりの持っているものを引き出しますよ。

皆さんから受け継がれるバトン。後輩たちにはなんと伝えたいですか?

小松崎さん:藹藹会は、文字は違いますが、私は一言で表すとしたら「愛」です。愛がないと福祉の現場では利用者さんや職員にもそれぞれお互いに愛を持ってほしいです。この仕事を楽しんで欲しいです。コミュニケーションが苦手な人もいるかもしれませんが、よく実習生なども言ってくれますが、「実習に来てよかった!」と言ってくれます。そういう雰囲気というのは、おそらく玄関を入ったところから感じていると思います。玄関から職員が楽しんで仕事をしてる様子がわかり、笑い声があれば誰も悪い気持ちにはならないと思います。

摺木さん:何の仕事をするにも同じことが言えると思いますが、自分の仕事に誇りを持って楽しんで欲しいなっていうのはあります。

樋口さん:そうね。別にミスすることはいいことだと思います。その気持ちがわかれば他人の気持ちもわかると思います。あとは若い人に伝えるとするならば良い意味でプライベートと仕事は切り離すみたいに考えない方が気楽に過ごせます。プライベートなことでも誰かに話したい気持ちはみんなあると思いますので、壁を作らずニュートラルに接してほしいなと感じます。

藹藹会の雰囲気を一度体験しに行ってみる!

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